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会社を動かした「100年企業へ」の熱い思い

MIRARTH INNOVATION LABO

100年続く企業へ

自分たちができることを形にし、
会社を動かしていきたいという想いを持つプレーヤー層が発足させた部門横断型の組織
「MIRARTHINNOVATIONLAB( 略称:ミライラボ)」。
ミライラボ発足時の運営幹部メンバー3 名と
代表取締役 島田の対談をご紹介いたします。

CROSS TALK

自分たちができることから始めた
「ミライラボ」

タカラレーベンでは2019年より研修体系の改革に取り組み、新しい研修プログラムを企画・実行しています。そのなかでも特に、柔軟性があり、かつ現場に最も影響力があるG3層( 係長クラスのプレーヤー最上位層)に力を入れており、若手のうちから経営への参画意識を醸成する機会をつくっています。「ミライラボ」は、G3層の選抜メンバーを対象にした、2022年度の「G3選抜研修」に参加した19人で発案しました。3回の合宿研修を通じて、会社を取り巻く環境や、会社の未来について議論を重ねていき、徐々に、「研修だけで終わらせるのではなく、研修のその先に自分たちができることがあるのではないか」と考えるようになりました。50周年を迎え、この先の50年も発展し続ける会社にしたい、という想いで団結し、「100年企業へ」というテーマが決まりました。

「100年企業へ」というテーマに沿って取り組みたいことを話し合い、たくさんのアイデアが出ました。そして優先順位や「自分たちに実行できるか」という観点から3つのプロジェクトに絞り込んでいきました。具体的には、新卒1年目~3年目までの従業員のスキルを高め、有望なプレーヤーへ育てる「若手社員育成」、部署の垣根を越えて情報交換や勉強会などを行う「部門を超えた横断的関わり」、そして有休を取得しやすくする「働き続けたいと思える環境づくり」。

これらを提案のみとして、運用は担当部署へバトンタッチすることもできたと思います。ですが、私たちは自分たちの手で実行していくことを選びました。研修に参加した19人のメンバーは所属している部署がバラバラでしたから、スムーズに各プロジェクトを実行に移すためには組織をつくった方が良いと考えました。これが、ミライラボを発足させた経緯です。

研修の中で「100年企業へ」のイメージができてきたこともあり、創立50年を迎え、50年、その先へ続く企業であるために「現場最前線で働いているG3層だからできることをしたい」という想いがメンバー全員に出てきたのだと思います。私たちが最優先でやっていきたいと思ったことが、この3 つのプロジェクトでした。「3年経ったら自分はこんな風に成長できる、と目に見えてわかる目標があれば良いよね」とか、「他の部署がどんな仕事をしていて自分たちと繋がったらどんなことができるのか、プレーヤー層がわかっていたら、もっといいアイデアが出るのではないか」など、メンバーが日頃感じていたことが段々と形になっていったんです。

これからのミラースを担う若いメンバーが、会社の未来をこんなふうに考えてくれているのはすごく素敵なことです。たくさん研修で学び、そのうえで、研修を研修だけに終わらせず発展させ、自分たちにできることを決め、まさに「100年企業」になるためにミライラボとして実行する段階まで推進したことは素晴らしかったと思います。

プレーヤーであるG3の選抜メンバー全員が協力
上層部を動かしたプレゼンテーション

G3選抜研修の締めくくりに島田社長と秋澤社長(※㈱タカラレーベン 代表取締役)にプレゼンをすることになり、その時点でメンバーを4チームに分け作業分担をしました。目的は研修の成果である、私たちが取り組みたい3つのプロジェクトを進める承認を得ること。そしてそのためにもミライラボ発足にGOサインをいただくことでした。プレゼンの準備には3ヶ月間かけ、通常業務をこなしながらもみんなで頑張りました。結果、かなりのボリュームのプレゼン資料が出来上がりました(笑)。

プレゼン時間も長かったと思います!確か30分ぐらい?

いや、1時間以上かかったよ(笑)!

19人全員が担当パートを持っていたのですが、私は最後に総括として想いを語る大役を任されていたので、自分のパートが終わっても緊張していました…!会社に文句があるから変えたいわけじゃなく、あくまでも会社が好きだからこその提案だというメンバー一同の想いを精一杯お伝えしたつもりです。

H.Kさんが想いを語っている間、実は感動と達成感で涙を流してました(マスクをしていたので皆さんに気づかれてはいないと思いますが!)。何より島田社長、秋澤社長が私たちのプレゼンをメモを取りながら聴いてくれ、受け止めていただけたことが嬉しかったです。「課題はこれです、これに取り組むべきです、という評論家的なプレゼンなら却下しようと思っていた。でも自分たちにやらせてください、と言ってくれた。ありがとう。是非頑張ってほしい。」というフィードバックは忘れないと思います。

提案時には言いづらかっただろうということも言ってくれて、「100年企業へ」の想いがよく伝わってきましたね。会社にとって「人」がとても大事じゃないですか。

だから、従業員にずっとこの会社にいたいと思ってもらうために考えていかなければならないことがあって、それを勇気を持って話してくれたと思っています。でも、私と秋澤社長の時よりも、その後の経営会議でのプレゼンの方が大変だったんじゃないのかなぁ(笑)?たくさんの取締役や執行役員の前で、会社の良いところだけではなく、変えていくべきところなど勇気を持って若いみんなが話してくれるのは、大変だったと思うけど会社にとってすごく意味があったよ。

すべてを変えていきたい!ということでは無く、今まで各部署が積み重ねてきた物事(言うなればタカラレーベンイズム)を守りながら、そこにプラスしていきたいという気持ちを社長はじめ役員の皆さまへ伝えたかった想いでいっぱいでした。

伝わっていたと思いますよ。提案内容はすぐGOかけたくなるほどの出来だったしね。この世代から今回のミライラボが提案されたこと自体本当に素晴らしいことです。すごく画期的ですよ!この先の50年が楽しみになった。このメンバーが将来のMIRARTHホールディングスを背負っていってくれるとイメージも湧いたよ。みんなのような若い世代が声を上げること自体をすごく歓迎するよ。

社内認知も進み、成果も実感!
「100年企業へ」向けたミライラボの活動

経営会議でのプレゼンで承認をいただいた後、実際にプロジェクトを実行するフェーズへと移ったのが1年前です。現在までの約1年間、メンバーを3チームに分け、各プロジェクトを推進しました。まず若手社員育成プロジェクトとしては、新卒入社社員の育成計画である「3カ年育成カリキュラム」の作成に取り組みました。作成のルールづくり、各部署への周知や作成依頼を行い、運用に向けて準備をする1年間でした。運用はこれからですが、今年の新入社員からは作成したカリキュラムに基づき計画的な育成を行っていきます。

部門を超えた横断的関わりプロジェクトでは、この1年間に3回、勉強会を行いました。マンション事業本部、都市開発事業部、投資開発事業本部でそれぞれの部署が行っている事業を発表し交流を図りました。新入社員からG3層までを対象に参加者を募集したのですが、他の階層(マネージャー層など)の方たちも興味を持って参加してくださいました。

あの勉強会はすごく良かったよね!

勉強会では、横の繋がりができるようにグループワークを取り入れたり、堅苦しくならないようにクイズを取り入れたりしました。当日はかなり盛り上がりましたよ。こういった交流の機会は、これからも進化をさせながら続けていきます。

働き続けたいと思える環境づくりプロジェクトは、有給休暇を取りやすい社内の雰囲気を作ることから始めました。結果として前年よりも有休取得率が上がっています。数字に表れただけでなく、休みを取るにあたっての気持ちも変わったような気がしています。私だけでなく、みんな「休むからにはしっかり成果を出そう」という責任感が出てきたように感じています。

実際に有休取得に関しては、年度末に社内アンケートを取ったのですが、「もともと取りやすかった」と回答した4割にプラスして、「ここ1年で取りやすくなった」と感じている人が4割。全体で8割の人が「取りやすい」という結果になりました。これはミライラボが活動した成果と言えるのではないでしょうか。

取りやすい雰囲気をつくるために、有休を使って社員がリフレッシュしている様子を月一回の社内イントラ掲示板で配信。ミライラボメンバーだけでなく、他部署の社員も協力してくれています。この記事は社員の8割以上が見てくれていると思います。

最近はメンバー全員で考えていたことが形になり、やりたかったことができている実感もあります。

とても良いですよね。私もミライラボの活動成果が出てきているのを実感していますよ。勉強会を見学させてもらったけど、すごくよかったよ!他部署の仕事内容や、どんな社員が働いているのかを知ることで、かなりいい効果が出ているのではないかな。

変わり続ける世の中で、変わらない想いを継承する

活動している中で、「応援してるよ」とか「面白いことやってるね」などの声かけをしていただいたり、「G3のみんながそれだけ頑張っているんだから、俺たちも頑張らないと」というお声をいただきました。すごく嬉しかったです。「どうやったらミライラボに入れますか?」という問い合わせもありました(笑)。

プロジェクトの内容だけじゃなく、自分たち若手社員やプレーヤー層が意見したことに対して耳を傾けてくれる企業体制なのだと、今回の活動で印象づけられたのかもしれませんね。私もミライラボの活動を通じて「自分たちでも会社は動かせる」という実感を得ることができました。他の社員にもこんな体験をしてほしいと思っています。

実際に今後は、社内公募でミライラボメンバーを募って、メンバーを入れ替えながら活動していきます。新しいメンバーからのアイデアもプラスして、さらに進化する「ミライラボ」にしていきたいと思っています。

世の中のライフスタイルや働き方など価値観が大きく変わっている現代、会社としても変わっていかなければならないと思っています。会社が嫌だということではなくても、いろいろな経験をするために他の会社に行こうという考え方もある中、経営者としては願わくばこの会社で頑張ってもらいたいと思っているし、そういう意味でも前向きに働ける環境を作っていかなければいけない。そのためには我々から「こうしよう」と発信するのではなく、社員の中から「変えていきたい」という声が上がるのが理に叶っているし、それが形になることが会社にとっても社員にとっても希望になると思うよ。「100年企業へ」を実現するため、これからも「ミライラボ」に始まった活動を継承して、みんながずっと働きがいを感じられる会社づくりをしていけるといいね。今後の活動にも期待しています!

ミライラボ

  • 営業部 H.K

    営業部 H.K

    2016年入社。
    新卒時代から営業として勤務し、関東をはじめ北海道や富山県など地方物件も経験。
    ミライラボの活動を通じて、幅広い視点で会社全体を見られることを実感。

  • 人事部 N.Y

    人事部 N.Y

    2015年入社。
    幹部メンバーでは唯一の中途入社。入社前は営業や販売も経験。
    人事部として、多くの社員や入社前の内定者とも関わりを持ち、ミライラボの活動に活かしている。

  • 事業リーディング室 F.N

    事業リーディング部 F.N

    2013年入社。
    新卒で入社し営業部に配属されたのち、
    2021年に新規事業開発を担当する事業リーディング部へ異動。
    双方の経験を、ミライラボでの活動内容に反映している。

※2024年4月取材時点の情報です