高岡駅前東地区優良建築物等整備事業
富山県第二の都市・高岡市では、活力とにぎわいあるまちづくりを目指して、高岡駅周辺の再開発事業が活発に行われています。
タカラレーベンは2015年、中心市街地の「末広西地区暮らし・にぎわい再生事業」における商業・公益・住宅の一体開発事業に参画し、街の新たなシンボルとなる高層レジデンス「レーべン高岡MID RISE TOWER」(地上16階)を整備し、中心市街地の人口回復を図りました。
また現在は、多くの市民の皆さまから期待と注目が集まる「高岡駅前東地区優良建築物等整備事業※」では、駅前のにぎわいづくりと良質なまちなか居住を目的としています。この事業の施行者として、タカラレーベンは関係権利者の皆さまと共にプロジェクトの推進に取り組んでいます。
※ 優良建築物等整備事業:市街地の環境の整備改善、良好な市街地住宅の供給等に資するため、土地の利用の共同化、高度化等に寄与する優良建築物等の整備を目的とした国土交通省の制度

まち再生への取り組み
高岡クラフト市場街2021
タカラレーベンは、2021年10月にクラフトと高岡のまちの魅力を発信するイベント「高岡クラフト市場街」に参加し、「レーベン高岡 MID RISE TOWER」にて「モデルノコモノ&マルシェ」を開催しました。モデルノコモノは、SDGsの一つである「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」への貢献を目的に、当社のモデルルームにて使用したインテリア雑貨の特別販売を行うという取り組みです。マルシェでは地元クラフトの展示販売に加え、山形名物「芋煮」やオーガニック農産物等を販売、当日は当社従業員もスタッフとして参加し、大盛況となりました。


日本海高岡なべ祭り
タカラレーベンは、地方都市の中心市街地再生支援活動に積極的に取り組んでいます。 2022年1月に開催された「第36回日本海高岡なべ祭り」では、「レーベン高岡 MID RISE TOWER」の地権者の皆さまと連携し、高岡市の賑わい創出を目指してイベントを共催しました。山形名物「芋煮」の販売に加え、レーベンクラフトおよびモデルノコモノ(モデルルーム展示雑貨の販売)も同時開催しました。また、当日はイベントスタッフをグループ会社からも幅広く募集し、総勢13名の従業員が参加する大々的なイベントとなり、地域の皆さまにも喜んで頂けました。


地域マイクログリッド構築プロジェクト
地域マイクログリッドは、限られたコミュニティ内で再生可能エネルギー(太陽光、バイオマスなど)から電気をつくり、蓄電池などで電力量をコントロールしながらコミュニティの電力需要を賄うシステムです。
タカラレーベングループでは、地域の活性化や循環型社会の実現につながる地域マイクログリッドの事業化に向けた活動を進めています。株式会社レーベンクリーンエナジーでは、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)から「令和3年度 地域共生型再生可能エネルギー等普及促進事業費補助金(地域マイクログリッド構築支援事業のうち、導入プラン作成事業)」の採択を受けて、2021年11月より地域マイクログリッド構築に向けた導入プラン作成プロジェクトを開始しています。本プロジェクトでは、北海道苫小牧市光洋町エリアで地域マイクログリッドを構築し、災害発生などの非常時に地域医療を担うクリニックおよび地域の指定避難所に再生可能エネルギー(太陽光発電)による電力を供給し、BCP(事業継続計画)対策や電力レジリエンスの強靭化への貢献を目指しています。

「一般社団法人小岩駅周辺地区エリアマネジメント」が本格始動
総武線小岩駅の開業から百余年の歴史を刻んできたJR小岩駅周辺地区では、現在複数の大規模再開発事業が進行しています。地権者、デベロッパー、居住者、利用者等が連携し、エリアマネジメント活動を展開していくための組織として、一般社団法人小岩駅周辺地区エリアマネジメント(KOITTO)が設立され、タカラレーベンが特別賛助会員として参画しています。KOITTOでは、①地域の協力連携を促進する企画、イベントの推進、②エリアマネジメント拠点の運営・活用、③エリアブランディング活動、④再開発の進捗に合わせた公共的空間の利用検討に取り組むこととしています。先行して再開発が竣工した南小岩六丁目地区にエリアマネジメント拠点「コイットテラス」を2021年1月にオープンし、小岩駅周辺のエリアマネジメントを本格スタートさせました。
※ KOITTO:小岩駅周辺地区のエリアマネジメントに取り組むため、2020年11月に設立された一般社団法人。2022年3月29日に都市再生推進法人*に指定されました。
*都市再生推進法人:都市再生特別措置法に基づき、都市の再生に必要な公共公益施設の整備等を重点的に実施すべき土地の区域のまちづくりの中核を担う法人として、市町村が指定します。

大崎市古川 官・民一体の大規模再開発プロジェクト
宮城県大崎市では、大崎市役所周辺において、地域の発展を牽引してきた中心市街地の再生を目指して、官民一体となった複合再開発プロジェクトが進められています。タカラレーベン東北が開発した、地上14階建ての複合プレミアムレジデンス「レーベン古川七日町THE STATE」は、高層マンションならではの雄大なパノラマと開放感に包まれ、行政・民間の英知が結集して進化する街の新たなランドマークとして、2022年3月に竣工しました。

青森市新町一丁目地区優良建築物等整備事業「THREE」参画
タカラレーベン東北は、新町街づくり株式会社とMiK株式会社が進める青森市新町一丁目地区(中三百貨店青森本店跡地)優良建築物等整備事業「THREE」に参画しています。「衣・医」「食」「住」の3つが融合するタワーレジデンス(地上14階建て、5階以上は全85戸のマンション)「THREE」の住宅保留床を取得し住宅分譲事業を担うことで、青森市の中心市街地活性化に貢献していきます。下層階には、クリニックモールや食料品スーパー、飲食街があり、渡り廊下で別棟の自走式駐車場につながるため、豪雪エリアでありながら雪のストレスを感じさせない生活が可能です。地方都市の百貨店再生の新たな提案となります。

横浜型地域貢献企業認定
タカラレーベングループの建築部門を担うレーベンホームビルド(旧・日興タカラコーポレーション)は、横浜型地域貢献企業認定制度において最上位の評価を受けています。横浜型地域貢献企業認定制度は、神奈川県横浜市内で本業及びその他の活動を通じて優れた地域貢献活動に取り組む企業を、行政機関である横浜市が評価し認定する制度です。「地元活用・志向」「雇用」「環境」「労働安全衛生」「消費者・顧客対応」「コンプライアンス」「情報セキュリティ」など様々な観点からの監査によって、企業の地域性やマネジメント・システムの評価が行われます。

避難所案内サイン「やじるし」キッズデザイン賞受賞
レーベンホームビルドは、新築戸建を分譲し街づくりに携わるデベロッパーとして、「目印の少ない住宅街に、小さな子どもをはじめ、誰でもわかりやすい避難所への案内サインが必要」という考えのもと、避難所案内サイン「やじるし」の製作、設置を行っています。地域全体の子どもたちへの防災教育につなげるべく、同社分譲地のゴミステーション内など、通りに面した場所に設置しています。設置の際には、周辺住民の皆さまにも目的や意義をお伝えし、多くの方々から賛同をいただいています。今後は、要望に応じて他社分譲地や行政・団体などにも提供し、地域コミュニティ全体の防災への貢献を目指します。「やじるし」は、子どもたちにわかりやすいよう最少化された情報と表現の中にも高いクリエイティビティがあると評価され、2019年度キッズデザイン賞において、奨励賞を受賞しました。


「Brillia 湘南辻堂海浜公園」プロジェクト
神奈川県藤沢市の「Brillia
湘南辻堂海浜公園」(東京建物株式会社との共同事業)は、行政制度を活用し、地域住民も利用できる津波避難施設(約400m²・約660名が収容可能)を屋上に設置した分譲マンションです。同マンションの立地するエリアは、シーサイドライフを満喫できる環境ですが、大地震の際の津波被害が想定され、災害時の「共助」の実現が期待されていました。
施設のお披露目会には近隣住民約200名が参加し、その後、藤沢市と地域ぐるみの防災訓練時の利用についての協議が始まるなど、継続的なコミュニティ活性化の動きがスタートしています。「災害の備えに対する分譲マンション開発の新たなスキーム」を提示したこと、さらに有効性と汎用性の高さが評価され、2019年度グッドデザイン賞を受賞した取り組みです。
